こんにちは!
山で風景画をかいてます。アマネです。
油絵の筆ありますよね。
画材屋さんに行くと山のようにあります。
硬さや形によってタッチも全然違い、迷う方も多いのではないでしょうか。
今回は「油絵の筆の種類」について解説していきます!
「初心者におすすめの筆は?」
「筆の種類や大きさは」
「形によって何が違うの?」
という方におすすめの内容です。
筆によって絵柄がガラッと変わるので一緒に学んでいきましょう!
油絵具の油彩筆とは?
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/original_8de0368c-a775-4e16-b6d5-e02dc1d99d24_PXL_20230131_151743365-scaled-e1675355493404-300x193.jpg)
油彩筆とは油絵用の筆のことをいいます。
粘りや重さのある油絵具を塗ったりすり込んだりして画面に定着させるため、毛に弾力性と耐久性があるものを選ぶことが大切です。
また円を描くときにもしなやかになり、穂先がきちんとそろっているものがいいですね!
筆の大きさの見方は?
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/05/PXL_20230516_062830438-300x225.jpg)
油彩筆は毛の幅や穂の長さによって号数が表示され、
数字が大きくなるにつれて筆も大きくなります。
どのような絵肌にするか、また描き進める段階に応じて、使用する筆を使い分けてみてください!
油彩筆の種類
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/pebbles-796943_1920-300x199.jpg)
油彩筆には硬毛と軟毛があります。
この筆のかたさを使い分けることによって、油絵をより綺麗に仕上げることができます。
その他にもナイロンなどを使用した安価な合成繊維の筆もあります。
硬毛
その名の通り硬めの毛を使用した筆となってます。
硬毛筆は油絵具をのせやすく、弾力と耐久性が高いのが特徴です。
オイルの量を少なくして厚塗りしたり、タッチを生かした描写に適しています。
扱いやすいので初心者の方におすすめです。
豚毛
代表的な硬毛の油彩筆になります。
しなやかな弾力性と耐久性を備えています。
しっかりとしたタッチで画面に絵具をのせられるので、初心者にもおすすめな筆です。
軟毛
軟毛筆は毛が柔らかくまとまり感のあるのが特徴です。
繊細な塗りや細かい描写に適しています。
馬やイタチが代表的な筆です。
ウォーターバシャー(ムジナ科)
豚毛より軟毛で、描きこみ・仕上げに適しています!
毛元が太く、毛先に行くほど細いので、腰がつよく、穂先のしなやかさが特徴です。
コリンスキー毛(イタチ)
イタチ(セーブル)の一種で、最高級の毛です!
他のイタチに比べ、きれいな紡錘型の毛で弾力性があり、絵具の含みのよく耐久性もある最高品質の毛です。
レッドセーブル毛(イタチ)
イタチ(セーブル)の一種です!
弾力性と穂先のまとまりのよさ、絵具の含みのよさをもつ高品質な毛です。
狸毛(ラクーン)
毛の根元が細く、先が太いので、穂先に向かって、ふっくらした形状です。
やわらかく絵具の含みがよいので、薄く溶いた絵具を塗るときや繊細な表現に使用します。
馬毛
馬の胴や足の毛が用いられます。
油彩の他、水彩、日本画などにも使用される、もっともポプュラーな毛です。
羊毛
中国産のヤギの毛のことです。
やわらかく弾力があり、穂先がとてもまとまりやすいのが特徴です。
刷毛や日本画の平筆などによく使われます。
バジャー(イタチ科)
ムジナ、アナグマの別称です。
腰が強く、ウォーターバシャーほど繊細ではないものの、軟毛で絵具の含みがよく、グレーズ(乾いた絵具の上に違う色を塗り重ねる技法)や繊細な描写に向いています。
リセーブル(合成繊維)
天然毛に近づけるためにホルベイン(株)が独自に特殊加工を施した合成繊維毛です。
ウォータースポットと呼ばれる凹凸をつくり、合成繊維毛の絵具含みをカバーしています!
ナイロン
穂先のまとまりがあり、適度な弾力があります。
安価ですが腰の強さはリセーブルより落ちます。
油彩よりもアクリル絵の具向きです。
熱に弱く、湯で洗うと毛先が開きやすいです。
油彩筆の形状
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/03/istockphoto-96278187-1024x1024-1-300x237.jpg)
オンラインショップや画材屋さんに行くとたくさんの筆の種類がありますよね。
ここでは活用度が高い順で表示します。
①フラット
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/PXL_20230616_235905083-300x292.jpg)
平筆の基本型で、穂先が四角い形をしています。
大まかな形をとる、広い面を塗るなどに使います。
穂先を立てたり、定規を利用した線描にもつかわれますよ。
②ブライト
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/Screenshot_20230617-090825-300x270.png)
フラットの穂を短くした平筆です。
絵具を盛り上げたタッチが出しやすいですよ。
③フィルバート
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/PXL_20230616_235825780-300x280.jpg)
平筆の角がなく、初めから使い込んで削れたような形しています。
面塗りの他、穂先を立てて使うと細い線が引ける万能型です。
④ショートフィルバート
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/Screenshot_20230617-091144-1-282x300.png)
フィルバートよりも穂が短いです。
やわらかいタッチで描きこめます。
⑤ラウンド
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/PXL_20230617_001400317-300x243.jpg)
丸型で、線描や細部の描き込みはもちろん、穂先に鋭角性がないので、面的に描くこともできます。
⑥ライナー
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/Screenshot_20230617-091654-296x300.png)
サインや細密な描き込みの表現に適した丸筆です。
穂先のまとまりとしなやかな弾力性が特徴です。
⑦スクリプト
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/PXL_20230617_001751185-300x232.jpg)
穂先の長い丸型の筆です。
絵具の含みがよく、長い線描に最適です。
⑧ファン
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/PXL_20230617_002021965-300x255.jpg)
扇型の平筆です。
形をぼかしたり、グレーズにむいています。
⑨アングル
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/Screenshot_20230617-092053-300x300.png)
平筆の穂先が斜めにカットされた筆です。
細い線から曲線の色塗り、シャープな線描に適しています。
⑩刷毛
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/Screenshot_20230617-092443-266x300.png)
幅の広い平型です。
地塗りから本画制作まで幅広い用途で使用できます。
初心者におすすめ筆
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/03/istockphoto-1146867343-1024x1024-1-300x200.jpg)
初心者は硬毛を3本持っておきましょう!
例えば、豚毛などですね。
形状は平筆がオススメです。
平筆は細くきれいな直線が描けて、平な部分で絵具を厚めに塗ることができるので重宝します。
筆の大きさは小さめのキャンバス作品を描くなら、筆は小さいものを、大きめの作品を描くなら筆は大きいものを揃えましょう。
まとめ
![](https://aburae-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/hd-wallpaper-2224941_1920-300x200.jpg)
いかがでしたか?
今回は「油彩筆の種類」について解説しました。
筆は毛材とかたさで使う用途も変わってきますよね。
実際に使ってみた方が自分の好きな筆を見つけやすいんじゃないかとおもいます。
是非自分だけの筆セットを集めてみてください。
それではまた!
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