こんにちは!
山で風景画をかいてます。アマネです!
皆さん油絵描いてますか?
油絵の具の魅力である透明感や、深みのある色合いを出すには、絵の具の特徴を理解することが必要です。
特徴を知ることで、表現の幅が広がり、自分だけの絵を描くことに繋がります。
今回は「油絵の具の特徴」を解説していきたいと思います。
「油絵の具の成分は?」
「どういう表現ができるのか」
という方におすすめの内容です。
早速見ていきましょう!
油絵具とは?何でできてるの?
油絵具とは、油絵を描くときに使う絵の具のことです。
油絵具は顔料と展色材でできています。
顔料は水や油に溶けない色のついた粉末で、展色材は顔料を画面に定着させる役割がある成分です。
この展色材に何が使われいるかで、絵具の種類が変わります。
油絵具はこの展色材が「乾性油」という油脂が使われています。
展色材にはその他、画材メーカーによって蜜蠟や樹脂、分散剤などが含まれています。
絵の具の展色材は何があるのか
展色材は顔料を定着させる役割があります。
この展色が違うと絵具の種類が変わってきます。
ここでは絵具の展色材を紹介します。
例:顔料+展色材→できた絵具
油性
顔料+乾性油→油絵の具
顔料+アルキド樹脂→油性アルキド絵具
油性、水性
顔料+乾性油+界面活性剤→水可溶性油絵の具
水性
顔料+アルキド樹脂→水性アルキド絵具
顔料+卵→卵テンペラ
顔料+アクリル樹脂→アクリル絵の具
顔料+アラビアゴム→不透明、透明水彩
顔料の原料について
顔料は色の粉末のことです。
この色の粉末の原料は土や動物の骨、花、木、水銀、だったりします。
これを原料として赤、橙、青、緑、黄色、茶色、紫、ピンクなどの色の粉末ができます。
油絵具の原料となる色材は、大きく「無機顔料」と「有機顔料」の2つにわけられ、2つ混ぜたものを「混成顔料」といいます。
さらに、これら色材に、張りを与えたり、透明感を作ったりする役割を持つ「体質顔料」を加えます。体質顔料は粉末でみると白いですが、油と練ると無色透明になります。
無機顔料
天然土や金属化合物、鉱物です。
光に対して不変で丈夫です。
○天然系
イエローオーカー
ローシェンナ
ローアンバーなど
○合成系
コバルトブルー
セシリアンブルー
カドミウムレッドなど
有機顔料
植物系の天然染科を金属原子に結合させて顔料化、石油から合成した色素などを洗顔料のした色材です。発色は鮮明ですが、耐光性、耐熱性は弱いものがおおいです。着色力は強めです。
混成顔料
無機顔料と有機顔料を混合した色材です。
体質顔料
絵具に透明感とかたまりとしての質感を与えます。
油と混ぜると無色透明になります。
油絵の具の特徴と性質
油絵具の特徴①乾き方
水彩絵の具が水分の蒸発によって固まるのに対して、油絵の具は油が空気に接触することによって固まります。
徐々に乾燥するので、グラデーションやぼかしが容易にできるのも特徴です。
絵具ごと固まるので、厚塗で表現をしたいときにも向いています。
また、油絵具は厚塗りの程度や顔料によって、乾く速度にも違いがあります。
顔料に鉄やマンガン、コバルトの金属酸化物、が入っている場合は乾燥が速いです。
例えば、コバルトブルー、ビリジャン、バーントアンバーなどですね。
逆に乾燥が遅いのはクリムゾンレーキーやローズマダーなどの「マダー」と「レーキー」がつく名前の色は乾燥が遅く、下塗りには不向きな色です。
油絵具の特徴②油絵具は色によって透明度が違う
油絵の具は色によって透明度に違いがあります。
透明度は隠蔽力(色を塗り重ねたときに、下に塗られている色を覆い隠す力)によって決まり、隠蔽力が強い絵具は不透明、反対に隠蔽力が弱いと無色透明になります。
この透明度が違うので、下塗りに向いている絵具や、仕上げに向いている絵具を使い分けることで、段々と自分の思うように油絵具をコントロールできるようになってきます。
油絵具の特徴③ツヤ
油絵の具は油で溶いて使うので画面にツヤが出ます。
制作で使うオイルで画面のツヤを消したり、光沢を出したり、筆の跡を残したり、筆のタッチを残しにくくするもできます。
油絵具は画面のツヤ調節をオイルで全部できるのが特徴です。
まとめ
今回は「油絵の具の特徴」を詳しく説明しました。
絵具は顔料と展色材でできていることがわかりましたね。
展色材が変わると絵具の種類も変わります。
油絵具の展色材は「乾性油」、アクリル絵の具は「アクリル樹脂」、水彩絵の具は「アラビアゴム」です。
この3つはよく聞くので覚えておくといいですね。
油絵具は色によって、乾燥速度や透明度が異なりました。
それぞれの色の特徴を理解して、自分の表現をどんどん広げていってください!
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