こんにちは!
山で風景画をかいてます。アマネです。
風景画って難しそうなイメージありますよね。
人物画や肖像画は対象物をハッキリ描くこと、細かいところまでリアルに描くことが求められますが、風景画の描写は陰影と濃淡が重要になります。
でも実はそんなに難しくありません。
コツさえつかめば誰でも簡単に描くことができます。
今回は「油絵の風景画のコツ」について解説していきます。
「これから風景画を描きたい!」
「風景画を描くけど上手くいかない」
という方におすすめの内容です。
それでは早速見ていきましょう!
目次
油絵の風景画を描くときのコツ①遠近感のあるモチーフを選ぶ
モチーフ選びにも実はポイントがあります。
近景、中景、遠景があるものを選ぶことです。
この三つが入っているだけでも、絵の中に遠近感が生まれ、空間を表現することが簡単になってきます。
油絵の風景画を描くときのコツ②構図を意識する
何を描くにもまずは構図が重要です。
歴史的な絵画は目を引き付けますよね。
実は構図を意識しているからなんです。
まず最初に意識してほしいのが「地平線」です。
地平線の位置をある程度画面の中に決めてしまうことで、下絵を描くときの指針となります。
このとき初心者の方は「三分割法」を意識するときいいです。
この法則は、等間隔に引いた水平線と垂直線2本ずつにより画面を9等分し、それらの線上、もしくは線同士の交点上に構図上の重要な要素を配置すると、バランスが取れて安定した構図が得られるというものです。
言葉で言っても難しいですね。
こんな感じです。
だいたい「地平線」を三分の一のバランスにするといい感じになります。
構図に困ったら三分一のバランスでとっておきましょう。
油絵の風景画を描くときのコツ③焦点(メイン)を決める
油絵の風景画は、陰影に加えて奥行きや焦点の表現が重要です。
近い対象物やメインははっきりと、遠くにいけばぼやけた表現というのが基本です。
例えば、遠くの山は空の色と同化したように境界線をぼかします。
油絵の風景画を描くときのコツ④遠近感を描く
風景画は遠近感を意識して描くことも大切です。
・近くにあるものはしっかり描き起こす
・遠くにあるものは大きさを小さく
・遠くのものは薄く塗りシルエット的に描いてあげる
というのがポイントですね。
これを意識するだけで遠近感のある風景画を描くことができます。
油絵の風景画を描くときのコツ⑤空気遠近法を使う
空気遠近法とは、遠くの景色ほど空気中のチリや大気の厚みの影響を受けて、淡くぼやけて見える現象です。
遠くに見える風景を描くときに、薄めの紫色や薄めの青色を多く混ぜて、遠くにあるものを青灰色にぼかしたり、霞んだように描いたりして空間の奥行きを表現します。
油絵の風景画を描くときのコツ⑥色彩遠近法を活用する
色彩遠近法は、色によって遠近感をだすテクニックです。
色彩は主に暖色系と寒色系に分けられます。
暖色系の赤や黄などは、前方に迫りくる圧迫感を与え、
寒色系の青などは、後方に向かって吸収されていくように感じます。
このそれぞれの色を対比させることで、遠い近いなどの空気を色で表現することができます。
油絵の風景画を描くときのコツ⑦遠くの景色から色を塗る
下絵が完成したら色を塗っていきます。
まずは絵全体の下地になるような色を塗っていきましょう。
遠くの景色から、塗っていくのがポイントです。
例えば、空、山、手前の地面や家など大きく分けてざっくり雰囲気を作ります。
これにより、奥行きと立体感を表現することができます。
光の当たり方を意識して、この段階で大まかに暗い面と明るい面に塗分けてしまうと描きやすくなります。
最初の塗はそれぞれのモチーフをあまり描き込まずに、全体の色味・コントラストのバランスを取ります。
また、完成イメージの「一番暗い色」と「一番明るい色」はこの段階ではつかわず「中間色」を使って描くのもポイントです。
中間色が塗れたら乾かし、光と影を追加して、細部を描き仕上げるという流れになります。
油絵の風景画を描くときのコツ⑧明暗をはっきりさせる
明暗の表現は光の当たる部分と影のある部分を強調し、風景に立体感と深さを与えることが重要です。
暗いところと明るいところを区別して描いていないとぼんやりとした絵になります。
初心者のうちは特にやりがちですね。
一度写真に撮って、白黒にしてみるのも良いでしょう。
色彩要素がなくなるので、デッサン的な視点で客観的に見ることができます。
まとめ
今回は「油絵の風景画のコツ」について解説しました。
紹介したことを意識して実践するだけでもかなりの違いがあると思います。
ポイントは
・遠近感のあるモチーフを選ぶ
・構図を意識する
・焦点(メイン)を決める
・空気遠近法を使う
・色彩遠近法を活用する
・遠くの景色から色を塗る
ということでした。
以上のコツを参考にして、風景画の描画を楽しんでください。
練習と経験を積むことで、さらに上達していきますよ。
それではまた!
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