油絵の描き方はコチラ

油絵の描き方について解説!初心者にも分かりやすく説明します!

 

こんにちは!
山で風景画を描いてます。アマネです!

突然ですが、油絵を描いたことはありますか?
油絵は難しいというイメージがありますよね。

安心してください。
実はそんなに難しくありません!

今回は「油絵の描き方」について解説します。

「これから油絵を学びたい」
「油絵の道具をそろえたい」
「描き方が知りたい」
「油絵の知識ゼロ」

という方におすすめの内容です。

 

それでは早速見ていきましょう!

 

 

油絵の油絵具の特徴について学ぼう!

まずは油絵具の特徴から学んでいきましょう。

なぜかというと、油絵具は水彩絵具やアクリル絵具とは違った特徴をもっています。

乾く時間が遅かったり、水ではなく油を使ったりするので、この特徴を活かした方法をしっかり学んでから取り組んだほうが上手に描けるようになります。

 

①油絵の具は油をつかう
②乾燥時間が長い
③匂いが独特
④表現の幅が広い

 

①油絵具は油を使って描く

油絵具は水ではなく、油を使います。
これが他の絵の具とは違う大きな点ですね。

水彩やアクリル絵具は水で溶かして使えるのに対して、油絵具はオイルで溶解させたりして使います。

つまり、水の代わりになるのがオイルなんですね。

このオイルを制作に使うことで、絵具がサラサラになり伸びも良くなります。

また、キャンバスへの固着力も高める効果があるんですね。

 

②乾燥時間が長い

油絵の具は乾くのが遅いです。
なぜかというと、油絵具は空気に触れることでゆっくり乾燥していきます。

絵具の盛り具合にもよりますが、キャンバスの織り目がはっきりわかるような薄く塗った絵具は、1日で乾きます。

また、織り目が隠れる程度の厚さは、2日~3日かかり、絵の具を盛り上げた厚塗りは6日~7日はかかります。

少し間違えてしまったというときでもナイフで削ったり、布で拭いたり、ぼかしたりできるので

グラデーションもしやすく修正も効き、初心者にオススメです。

また、油絵を早く完成させたいときには「乾燥促進剤」もあるので安心です。

 

③匂いが独特

油絵の具は使うときに独特な匂いがします。
例えるとガソリンスタンドの匂いですね。

それの原因はほぼテレピンという揮発性油です。

こうした匂いが気になる人は無臭のオイルも発売されているのでそうしたものを使うのも1つの手です。

石油成分が含まれているので、制作に取りかかるときは、部屋を換気して取り組みましょう

 

表現の幅が広い

油絵は表現の幅が広いです。

油を多めに溶いて薄く塗ったり、絵具を盛り上げたり、混ぜ合わせたりして写実的な絵から抽象的な絵まで描くことができます

例えば、有名なレオナル・ド・ダヴィンチの「モナリザ」やゴッホの「ひまわり」も油絵です。

 

 

油絵に必要な道具は?

 

油絵は、数本の筆と絵具、画溶液、キャンバスがあれば、すぐに始められます。

イーゼルやキャビネットなどの大きな用具は、少しずつ揃えていけばいいですし、代用できるものはどんどん工夫して、自分だけの生活環境を整えてみてくださいね

ここでは、基本的に揃えておきたい道具と材料を紹介していきます。

 

・油絵具
・油彩筆
・筆洗油(筆洗液)
・筆洗器
・ペインティングナイフ
・溶き油
・パレット
・油壷
・イーゼル
・フィキサチーフ
・木炭
・練り消し

 

おすすめ油絵セット

初心者には、基本的な画材がセットになった「油絵セット」がおすすめです。

油絵を描く道具が全て揃っているので、何を買ってよいか分からない人はセットから始めてみましょう。

 

油絵の具

初心者の人は練習用の12色セットがおすすめです。

扱いやすいサイズと色をセットにしたものが多い「習作用セット」が良いですね。

混色も問題なく作れる色数が揃っています。

 

 

おすすめの画材メーカー

画材メーカーは

・ホルベイン
・クサカベ

がオススメです。

2つとも人気の国内メーカーで、その手に入れやすさと手ごろな価格から初心者からプロまで愛用しています。

また、

「ホルベイン」は絵具が鮮やかな発色で

「クサカベ」は落ち着いた色味の絵具が特徴です。

 

油彩筆

筆のサイズは号数が大きくなるほど筆の大きさが大きくなります。

初心者の人にあると便利なのが4,8,12号です。

筆の毛は豚毛がおすすめです。
油絵具は粘りと重さがあるので、毛に弾力と耐久性があるものを選ぶことが大切です。

筆の形は平筆(フィルバード)が2.3本あると便利ですね

平筆は細くきれいな直線が描けて、平な部分で絵具を厚めに塗ることができるので重宝します。

 

 

 

筆洗油・筆洗器

制作後の筆の洗浄に筆洗油は筆洗器に入れて使います

油絵具を布で拭き取ってから筆洗油で洗浄すると液が長持ちします。

服に油絵具をつけてしまったときは、布に筆洗油を垂らして汚れてしまった所をトントン叩くと落ちますよ。

また、筆を筆洗油に長時間入れると筆が変形する恐れがあるので注意しましょう。

 

筆洗油

筆洗油の臭いが苦手な方はピンクの無臭クリーナーがおすすめです。

臭いがなくても、石油成分はあるので換気をして取り組みましょう。

 

 

筆洗器

穴の空いた漉し器がついた、筆を洗う道具です。

筆洗油(ブラシクリーナー)を注いで使います

筆がしっかり浸るまで入れましょう。

使った筆は新聞紙やティッシュでよく拭き取り、ブラシクリーナーで洗います。
そのあとは石鹼で色がなくなるまで綺麗に洗います。

 

 

ペインティングナイフ

絵具をパレットの上で練ったり、筆の代わりに画面に絵具をのせて描きます
主に絵具の混色や独特な絵肌を作りたいときに使います。

 

 

溶き油

制作中に使う油です。

初心者の人は「ペインティングオイル」がおすすめです。
あらかじめバランスよく調合されたオイルなので最初から仕上げまで使えます

ペインティングオイルのみでも描けますが、乾きの早いテレピンを最初に使い、徐々にペインティングオイルを加えて制作します。

 

 

画面保護剤

完成した作品を保護するために半年経過した完全に乾いた作品に塗ります。

他にも種類によって艶の調節ができたり、液体とスプレー版もあります。

 

パレット

個人的におすすめなのが紙パレットです。

紙パレットは汚れたらめくって取り換えるだけなので初心者にもおすすめです。
また紙が白なので色の微妙な違いが見分けやすいのもメリット。

木製パレットは次回使用のために、乾性油をなじませるので使い込むほどツヤが出てきます
自分だけのパレットが欲しいという方におすすめです

折り畳み式のパレットが持ち運び便利です。

 

 

油壺

溶き油を入れて使います。

乾くのが速いので溶き油は少しずつ出すようにしましょう。
お皿でも代用可能ですよ!


 

キャンバス

キャンバスは号数が大きいほどキャンバスの大きさも大きくなります。
少し安めにすませたいという方はボールドキャンバスもおすすめですよ!

大きさは6号ぐらいが小さすぎず、大きすぎずで描きやすいです。

 

 

イーゼル

イーゼルはあると作業がはかどります。
折り畳み式のイーゼルを持っておくと、野外でも屋外でも使えて便利です。

 

3段イーゼルの中から選ぶのがおすすめです。

小さいものから大きめのものまで描けるのでとても重宝します。

 

 

フィキサチーフ

下描きの木炭や鉛筆を定着させるために使います

 

木炭

下描きのときに使います。

鉛筆でも代用可能です。

 

 

練り消し

キャンバスを傷めないのでおすすめです。

下絵を描くときに使います。

 

油絵を油絵具で描いてみよう!

 

モチーフの選び方

モチーフは自分が描きたいものにしましょう。
写真を見ながらでもいいですし、目の前にあるものを描いても大丈夫です。

キャラクターもいいですね。楽しく描くことが大切です。

まずは、一枚描き切るということを目標にしてみましょう。

 

【制作の流れ】
①下絵を描く
②おつゆ描きをする 
③着彩する
④仕上げる

 

 

①下絵を描く  

キャンバスに木炭を使って描いていきます!
最初のうちはしっかり描きこんでいきましょう。

コツはモチーフの位置を確認しながら描くことです。

 

②おつゆ描きをする

下描きを終えたらおつゆ描きで大まかに明暗をとらえましょう!

「おつゆ描き」とは単色(バーントシェンナ、イエローオーカーなど)の濃淡で、形や明暗をとらえる技法です。

カイマユ技法とも呼ばれています。

簡単に言うと「テレピンやペインティングオイルで絵具を薄めて塗っていく」

やり方ですね!

ふき取りやすいので、明暗や構図を動かすことも簡単にできます。

絵具の定着がよくなりますし、上に塗る色に深みをもたせることができます。

この段階で、いったん作業を終了し乾燥させましょう!

 

 

③着彩する

ベースとなる色や固有色を全体的にいれていきましょう!

大まかな色を塗り、背景から順番に塗っていきます。

例えば、空→山→川→雪→家という感じですね。

 

陰影と明るい調子を何度も描き重ねていきます。

影はブルーやブラックを混ぜながら塗ります

オイルの量で濃淡が変わるので色々試してみましょう!

背景をぼかしてみたりナイフで絵具を盛ったりしてもいいですね。

 

仕上げる

細部を描きこみは全体のバランスを整えます。

 

光や細かい建物の描写を書き込んでいきます

白を色に混ぜていくことで光ができます。

白を含めば含むほど明かりが強い場所ができますよね

光の方向なども意識しながら描いていきましょう

 

まとめ

今回は「初心者におすすめの油絵の描き方」について解説しました。

油絵はこれから絵を始めたいという方におすすめの画材となっています。

最初は上手に描けないと思いますが、枚数を重ねることでどんどん上達するでしょう!

まずは、一枚の作品を完成させることを目標に楽しんで描いてみてください!