こんにちは!
山で風景画をかいてます。アマネです。
油絵といえば、乾燥が遅いので初心者にもぼかしがやりやすいのが特徴です。
そんな「ぼかし」ですが中々上手くいかないというときありますよね。
私も色が濁ってしまったり、あまり絵具がのらなかったりしたときがありました。
そこで今回は油絵の簡単なぼかし方について解説していきますよ。
こんな人におすすめ
- 油絵は初めて
- 油絵のぼかし方を学びたい
油絵のぼかしとは?
油絵のぼかしは、絵を柔らかく仕上げ、色彩や形を滑らかにするための技法です。
技法名としては「スフマート」「ドライブラシ」「グラデーション」あたりが近いと思います。
スフマート技法はレオナル・ド・ダヴィンチの「モナ・リザ」にも使われていて、イタリア語で「煙り」を意味しています。
輪郭をぼかすことで曖昧な空気感を生み出すことができるんですね。
「ドライブラシ」はその名の通り乾いた筆で擦るように描く技法で、かすれたような表情を作ることができます。
グラデーションというのは日常でもよく見かける言葉なので分かりやすいかも知れませんね。
何色かの色を置いて、それの境目をぼかすことでつなぎ目を自然にみせて、色を繋いでくれます。
今回ご紹介する「ぼかし」は上記3つの技法に近い内容で、乾いた筆で叩いたり、絵の具同士の境界を擦るようになぞります。
文字通り絵の具をぼかしているだけですが、これが絵の雰囲気をかなり良くしてくれるんですね。
油絵のぼかしで必要な道具
油絵のぼかし方といっても様々な方法があります。
ここでは思いつく2つの方法を紹介しますよ。
①筆
油絵のぼかし方で王道なのが筆を使う方法です。
筆といっても様々な種類があります。
特にぼかしに最適な筆は
・扇形筆
・刷毛
・平筆
などです。
扇形筆
扇形の筆は広い範囲を薄く擦ることができます。
小さい物でも広い範囲を塗れるので一本持っておくと便利ですよ。
滝の流れや波を描くときにも使われます。
叩き筆
叩き筆は絵の具をぼかしたり、馴染ませたりするときに用いる専用筆です。
使い方はシンプルで、乾いた叩き筆で画面をトントンと叩くだけです。
固めの豚毛の筆などでも代用できますよ。
刷毛
刷毛は下塗りや広い面積を塗るときに使われます。
大きい絵を描く人は持っておきたい筆ですね。
平筆
平筆は使う頻度が高く万能型の筆です。
ぼかしにはもちろん、広い範囲が塗れたり、四角い建物の描写にも使えます。
広い範囲も塗れて、グラデーションもしやすいので非常に便利です。
②指でぼかす
一番やりやすいのが手でぼかす方法です。
色と色の境目を指でこするだけで簡単にぼかすことができます。
デメリットは手が汚れることです。
学生の頃、よく指でぼかすことが多かったので制服に絵具をよくつけていました笑
指で制作ときは、エプロンをしたり、すぐに絵具を拭き取るなどの対策が必要ですね。
油絵のぼかし方
ここでは油絵のぼかし方について風景画で解説していきますよ。
簡単なのでぜひ、やってみてください!
①色を置く
まずは色を置いていきましょう。
②色の境目をぼかす
遠いものほど空気中の塵や酸素でぼやけています。
なので空の境目と山をぼかしていきますよ。
このとき、新しい乾いた筆でぼかすと上手くいきやすいです。
③完成!
油絵のぼかし方のコツ
ここでは油絵のぼかし方のコツを紹介していきますよ!
①絵具にオイルをつけすぎない
ぼかしのコツのひとつが油絵具にオイルをつけすぎないことです。
オイルをつけすぎてしまうと、画面がびしゃびしゃになり絵具が垂れてきます。
そうすると上手くぼかせません。
オイルは筆の穂先に少しつけるぐらいがちょうどいいです。
つけすぎたら、布やティッシュで拭き取って調節するといい感じになりますよ。
②ぼかす色数を増やしすぎない
ぼかす色数はなるべく2色にとどめましょう。
色数を増やすと、色が濁ってせっかくのグラデーションも台無しになってしまいます。
3色混ぜたいときは、同系色(青や水色などの寒色系、オレンジや黄色などの暖色系)であれば綺麗にぼかすこともできますが、それ以外は濁ることが多いので混ぜない方が無難です。
私もよく絵の具が濁ってしまいダメにしていました。
覚えておくだけでも絵具の消費も抑えられますよ。
まとめ
今回は「油絵のぼかし方」について解説しました。
油絵具は乾燥が遅いので簡単にぼかすことができるのが魅力的です。
色同士の境界をぼかすだけですが、それっぽく見えますよね。
ぼかしは柔らかさや自然さなどを演出したいときに有効的です。
皆さんもぜひ、試してみてくださいね。
それではまた!
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