こんにちは!
山で風景画をかいてます。アマネです。
油絵を制作するときに下地の色は何色にしますか?
ネットで検索してみると、様々な下塗り方法が出てきますよね。
実は色によって雰囲気が違ってくるんです。
そこで今回は「油絵の下塗りは何色がいいのか?」ということについて解説していきたいと思います。
「下塗りの色で迷ってる」
「油絵の下塗りは何色がいいの?」
という方におすすめの内容です。
それでは早速見ていきましょう!
油絵の下塗りとは?
下塗りとは、油絵を描く前にキャンバスやパネルなどに色を塗っておくことを言います。
基本的には油絵具で下塗りし、オイルは揮発性油(テレピン)を薄めて使います。
流れで言うと、
・キャンバスの地塗り(やらなくてもよい)
・鉛筆で下書き
・下塗り
という感じですね。
油絵の下塗りには何色を使うの?
結論として、色は何色でも良いです。
暖かみのある絵にしたい場合は黄色や赤の明るい色、
冷たさを演出するなら主に青系の色、
重く落ち着いた雰囲気にしたいときは、茶色や黒色など
油絵の下塗りに使用される色は、アーティストや作品の特定の要件によって異なります。
自由に色を組み合わせて表現することができるので、自分の好みやスタイルに合わせて試してみてください。
また、技法や個々のアーティストの好みによって、下塗りにアクリル絵具を使用する場合もあります。
一般的には、以下のような色が下塗りに使われることがあります。
褐色系
地色や構図の基礎を作るために使われることがあります。
褐色系では、レッドオーカー(赤土色)、イエローオーカー(黄土色)、アンバー(茶色)などがあります。
私はよく褐色系を使います。
明暗がわかりやすく、薄く塗りなので速めに乾いて便利です。
グリーン
特に風景や植物を描く場合に、下塗りとして緑色を使うことがあります。
これにより、後の層での緑の色彩表現が補強されます。
グレー
光と陰の効果を作り出すために、グレーの下塗りが使用されることがあります。
色よりも先に陰影をつけるため、立体感やメリハリが出しやすくなります。
ウォームトーンの温色
肌の色や人物の描写において、温かみや立体感を表現するために使用されることがあります。
ウォームトーンとは、肌色の中でも温かみのある色でイエローベースな色のことを指します。
レッドオーカーなどの色が一般的です。
下塗りのメリット
下塗りのメリットは、絵具の定着がしやすくなったり、絵具の発色をよくすることができます。
塗り残しも防ぐことができ、後の層の色彩表現を補強する役割も果たします。
下塗りすることによって絵具が重ねられた複雑な画面になり、深みが増していくのでおすすめです。
下塗りを活かしたい!
下塗りを活かして描きたい!というときにおすすめのやり方を紹介します。
①わざと塗り残す
下塗り部分を一部を露出させることで、統一感と光の表現ができます。
②下地の透け感を利用する
下塗りの上から透明・半透明の絵具をのせることで、下塗りに塗った色を透けさせ、上塗りの色との相互作用や混色効果を生かすことができます。
透け感を活かすことで、絵の奥行きや光の表現を豊かにすることができるわけです。
③下地の色を削り出す
下地に塗った色を削り出して、細部や模様を浮き上がらせることができます。
この技法はスクラッチボードと呼ばれ、草を表現するのに効果的です。
下塗りするときの注意点
下塗りをするときの注意点は下描きが消えないようにしましょう。
下描きが消えたら描いた意味がないですよね。
あらかじめ下描きしたら「フィキサチーフ」を吹きかけます。
フィキサチーフを吹きかけることで、鉛筆の粉を定着してくれます。
心配な場合はアクリル絵具で下絵をなぞって描くのもおすすめです。
まとめ
今回は「油絵の下塗りの色」について解説しました。
油絵の下塗りには、さまざまな色が使用されますが、選ぶ色によって絵の雰囲気や効果が異なります。
一般的には、褐色系、グリーン、グレー、ウォームトーン(温色)などがよく使われます。
下塗りの色はアーティストや作品の要件によって異なるため、自分の好みやスタイルに合わせて自由に試してみることが大切です。
また、下塗りのメリットとしては、絵具の定着性や発色の向上、キャンバスの目の埋まり、絵の深みや立体感の表現などがあります。
下塗りを活かす方法としては、わざと塗り残したり、透け感を生かしたり、下地の色を削り出すことなどがあります。
ただし、注意点としては、下描きが消えないようにすることです。
下描きを定着させるためには、フィキサチーフを吹きかけるか、アクリル絵具で下絵をなぞることがおすすめです。
油絵の下塗りは自由度が高く、個々のアーティストの個性を発揮する重要な要素です。
実験や練習を通じて、自分なりの下塗りの活かし方を見つけてみてくださいね。
それではまた!
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